世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


コニサーズチョイス レダイグ 19991999    46.0%

  • 蒸溜所名: トバモリー蒸溜所
  • 地域: アイランズ
  • ブランド: ベンロマック・ディスティラリー・カンパニー
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:132号

クリス・グッドラムSCORE7.8

香り
若々しく、ツンとくる段ボールのようなアロマ。土のようなピート香、レモンのアクセントを添えた大麦や潮気もある。 時間が経つにつれ、バランスをとろうとするかのように甘みを持った白いフルーツの香りが現れる。
さらに少しだけ大麦とキャラメル風のオーク風味が強まり、これが例えば段ボール(!)などの「蒸溜所らしい特徴」をある程度表現している。土のようなピートと潮気の感触が現れるが、甘い大麦の匂いがよく主張している。
フィニッシュ
どちらかといえば、楽しめる感じのフィニッシュ。余韻は長く、甘い大麦とわずかに薬っぽいピート香が持続する。
コメント
飲めばすぐに出処がわかるウイスキー。この蒸溜所の標準的なウイスキーより、少しは甘味がバランスをとっていると言えるだろう。この段ボールのような風味だけ、なんとかしてもらえたらと思うのだが……。

ジョエル・ハリスンSCORE6.5

香り
魅力を削ぐような、どこか汗くささを感じさせる要素がある。アイラ島のハーフマラソンで走ったことがあるが、マラソン後、自分のベストから確かにこんなにおいがしていたと思う。
ピートのスモークが、このウイスキーが秘めている甘めの風味にうまく寄り添っている。だがバランスはまったく間違っている。グレープフルーツ風味とスモーク風味が、まったくバランスの所在もなくただ存在している。
フィニッシュ
苦く、酸味を感じさせるフィニッシュ。
コメント
スモークド・ダイキリの失敗作のよう。